秋が深まってきましたね!

府内町家

2011年10月10日 11:30





日中過ごしやすくなってまいりました今日この頃、二十四節季では「寒露」と呼んでいます。
「寒露」とは、草花に冷たい露が宿るという意味です。
秋の長雨が終わり、秋も深まり始める頃です。
東日本ではもみじの紅葉が始まり、農作物の収穫も行われます。
府内町家の周辺では、この時期に運動会や祭りを開催する地区が多いようです。


この時期の府内町家の一坪里庭では、秋の七草の一つ「萩」が花を咲かせています。



秋の七草は、山上憶良の万葉集の歌からきているようです。


秋の野に 咲きたる花を および折り かき数ふれば 七種の花
(山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)

萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
(山上憶良 万葉集 巻八 一五三八)

朝貌は「桔梗」のことのようですね。

また、春の七草は食用であるのに対し、秋の七草は観賞することがメインになっています。
ちなみに、萩はとても美しい花ですが、ただ観賞されるだけでなく、新芽は萩茶、葉は家畜のえさ、
枝は屋根や炭俵・ほうき、花は染料、根は干して薬用に供されます。
無駄なく活用された花でもあります。


これから、府内町家の一坪里庭は秋色に染まっていきます。
お近くを通られる時は、ぜひ覗いて見て下さいね!